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小を捨てて大につく
miu بازدید : 109 جمعه 29 آذر 1392 نظرات (0)

「あら、私なんか肥っちょだから駄目よ。それに宮様はどうするものだか、知らないんですもの。だから、やっぱりあなたの方がいいわ。」 「あなたがそう仰しゃるなら、それでもいいわ。」それから、またセエラは何か思いついたらしく、さびた煖炉の所に飛んで行きました。 「紙屑や塵がたまってるから、これに灯をつけると、ちょっと明くなるわ。すると、ほんとうに火のあるような気がするでしょう。」  セエラは火をつけると、優雅に手をあげて、皆をまた食卓へ導きました。 「さア、お進みなされ御婦人方。饗宴のむしろにおつき召されよ。わがやんごとなき父君、国王様には、只今、長の旅路におわせど、そなた達を饗宴に招ぜよと、妾に御諚下されしぞ。何じゃ、楽士共か。六絃琴、また低音喇叭を奏でてたもれ。」そういってから、セエラは二人にいってきかせました。 「宮様方の宴会には、きっと音楽があったものなのよ。だから、あの隅に奏楽場があるつもりにしましょう。さ、始めましょう。」  皆がお菓子をやっと手にとるかとらないうち、三人は思わず飛び上って、真蒼な顔を戸口の方へ向け、息をこらして耳を澄ましました。誰かが梯子を上って来るのです。もう何もかもおしまいだと、皆は思いました。 個別指導塾・家庭教師の塾長ブログ 中学・高校・大学受験|足立区・北区

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